事務所名の由来になっている5の羅列は、物理量の555nmから引用。
人間は、色の放射エネルギーに対して380nm～780nmの波長域の光を感じることができるとされ、最大視感度は555nm。
これは、自然界に存在する植物の緑の光量でもあり、人が最も視認しやすい光の量である。
人と植物が深い関係にあったことと明るさの視認には、因果関係があるのかもしれない。
だとすると、それはとても必然的であり、そんな「そのまま」を見つけカタチにしたい。

また、僕はいつも「充足感」というものが気になる。
その時間、その行動、その行為に、本質的な充足を感じれているのか。
たくさんのモノやコトに溢れることは、充足感がぼやけズレが生じる。
だから、少し物足りないくらいがいい。
あとは、必要な分だけ、自身で付け加えていけばいいのだから。
いつだって建築は使い手の物であって、使い手がずっと変化を与え続け、夢を抱き続けるべきである。

僕は、使われ出して「ちょうどいい」を目指している。
土田 拓也

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